廃棄パソコンは産廃業者行き?
パソコンを廃棄しようと思った時に、真っ先に思い付くのは産廃業者かも知れません。ですが、状態によっては中古パソコンとして売却できたり、またはメーカーが引き取ってくれることもあります。
基本的には産廃業者です
パソコンを廃棄する時には、きちんとルールに沿った方法が求められます。その1つに家電製品と同じように産廃業者に引き取ってもらう方法があります。この場合、リサイクル料として三千円(税抜)が掛かりますが、これを支払って廃棄したからにはきちんと中のデータの消去も含んで処分してもらえると考えていいでしょう。その為、廃棄に出す前に無理にデータを消すようなことはしなくても大丈夫です。
直接産廃業者に連絡をして引き取りに来てもらう、もしくはそこまで持っていくといったことをしなくとも、家電量販店の店頭で受付を行っている場合があるので、知っている産廃業者が特にない場合にはそちらを利用すると便利です。もちろんこちらでも同じリサイクル料が掛かります。
産廃業者は選ばないといけません
きちんとした産廃業者には、必ず所在地の都道府県から10桁、または11桁の許可番号を与えられています。この番号がある業者なら安心してパソコンを廃棄してもらえると思って構いません。
これがない、いわゆる“モグリ”の業者を利用してしまうと、きちんと消していなかった中のデータを悪用されてしまうようなことも考えられる為、決してそのような業者に出してはいけません。
許可番号が書いてあるウェブサイトというのは以下のようなサイトになります。
参考:https://www.yama-take.co.jp/
産業廃棄物処分業の許可証と番号が確認できるはずです。
中古パソコンとして売却できる場合があります
動作に何も問題はない、または一部(ドライブ等)に問題はあるものの、パソコンとしてはまだ使えるといった状態であれば、リサイクルショップなどで買い取ってもらえることがあります。このケースではリサイクル料を支払う必要がなく、少しでもお金になる可能性もある為、動作するものであればこちらの方法がおすすめです。
ただし、内部を初期状態にフォーマットする必要があります。多くのパソコンにはその為のディスク、もしくはワンキーリカバリーといった機能が付いているので、それらを使ってフォーマットを行えばいだけですすが、それができない場合には買い取ってもらうのは難しくなります。
特にフォーマットをしなくても買い取ってもらえる場合もありますが、中のデータの扱いに不安がある為、あまりおすすめできません。きちんと消したと思っても、所定の方法でしっかりとフォーマットをしない限り、復元できてしまうことがあるからです。
お金になる可能性があると書きましたが、1~2年前のものであれば確かにそれなりの値段が付きますが、もっと前のものとなると、無料で引き取ってもらえるのが精一杯という場合も多く、それほど期待しない方がいいでしょう。あくまで処分の為だと考えてください。
PCリサイクルマークって?
近年発売されたPCには、PCリサイクルマークが付いていることがあります。これが付いたパソコンの場合、発売メーカーが責任をもって回収してくれます。
価格にリサイクル料が含まれています
PCリサイクルマークは、そのパソコンの販売価格にリサイクル料が含まれているという意味になるマークです。よって、そのようなパソコンを廃棄する時には販売メーカーまで問い合わせてください。
リサイクル料を支払った先がメーカーという扱いになる為、一般の産廃業者に出してしまうと意味を成さず、そこで再びリサイクル料が発生してしまいます。この場合、メーカーからリサイクル料を返してもらうことはできないので、PCリサイクルマークがあるパソコンはメーカーに処分してもらうのが一番です。
送料は別という場合が多いです
いくらリサイクル料金を先に支払っていると言っても、送料までは含まれていません。その為、メーカーの回収窓口などに発送して処分してもらう場合には、その送料はもたないといけないことがほとんどです。
ですが、そのメーカーのパソコンを扱っている家電量販店の店頭が代理先となって引き取ってくれることも多いので、送料を掛けたくない場合には、電話などで「PCリサイクルマークのあるパソコンですが、このメーカーはそちらの店頭で引き取ってもらえますか?」と聞いてみるといいでしょう。
個人からの廃棄に限ります
PCリサイクルマークが付いていても、法人で使っていたパソコンは無料では引き取ってもらえないケースがままあります。この対応はメーカーによって異なる為、直接聞いてみるしかありません。
また、PCリサイクルマークはあるものの、そのメーカーが無くなっていたという稀なケースがあります。そのような場合には、元のメーカーが完全に無くなってしまっていた時にはどうしようもなく、産廃業者などにリサイクル料を支払って処分してもらうことになりますが、合併や吸収が原因で消滅し、新たな存続会社がある場合にはそちらに聞いてみると、前の会社のPCリサイクルマークを引き継いで引き取ってもらえることがあります。パソコンの廃棄は、基本的には産廃業者を利用することになります。その窓口として家電量販店が使える場合が多いので、直接業者まで持ち込む必要はありません。中古パソコンとして売却するという手もありますが、新しいモデル以外は無料で引き取ってもらえればラッキーという程度に考えておきましょう。
PCリサイクルマークがあるPCは、メーカーが無料で引き取ってくれます。この場合はリサイクル料は必要ないので、産廃業者には出さずにそちらを利用しましょう。ただし、法人の場合は無料にならないこともあるので、先にメーカーまで問い合わせてみましょう。