リサイクルとリユースの違い

リサイクルとリユースの違い 未分類

SDGsの浸透からゴミ問題に世間の注目が集まり、リサイクルやリユースへの関心が高まっていますよね。ゴミの減量は地球環境を守ることにつながるため、リサイクルやリユースはなるべく積極的におこなわなければいけません。

ただゴミ問題に最近興味を持ち始めた人は、まずリサイクルとリユースでどんな違いがあるのかを知っておきましょう。リサイクルとリユースの違いについて解説します。

リサイクルとリユースの意味の違いとは

まず最初に、リサイクルとリユースの根本的な違いについてそれぞれ解説します。

リサイクルとはどういう意味なのか

リサイクルとは廃棄された物やゴミ等を原材料とし、新しい商品などを生み出して有効活用することです。要するにゴミをもとにして再利用することを、一般的にリサイクルと呼びます。

ゴミ問題は深刻で、東京などでは20年後30年後に埋立地がなくなるといわれています。つまりゴミを捨てる場所がなくなるため、適切に処理できなくなる可能性があります。

この深刻なゴミ問題を解決するには、ゴミを減量するしかありません。その取り組みを実現させるためには、リサイクルを活発化させる必要があります。ゴミを捨てずにしてもう1度新しい製品として生まれ変わらせれば、その分ゴミは減りますよね。これがリサイクルの根本的な意味です。

今はリサイクルの考え方がかなり浸透し、多くのゴミが新しい製品などに形を変えて再度世の中に出回っています。

リユースとはどういう意味なのか

リユースとは、1度使った製品を捨てないでもう1度使用することです。リユースの場合は再使用で、そもそもゴミとして扱わないのが特徴です。リサイクルとともに、リユースの動きも活発化しています。

たとえばビール瓶などのビン類を使った後、廃棄しないで洗浄してもう1度使用するのはリユースの一例です。再使用向けの瓶はリターナブル瓶といわれていて、もう1度使用するのでゴミになりません。ゴミとして廃棄しなければ、当然ゴミの量は減りますよね。

またもっと身近な例では、自分では着なくなった古着を誰かにあげたり捨てずに雑巾として再使用するのもリユースの一例です。自分では着なくなった古着でも、誰かが着てくれるなら捨てずにすみます。また服としては役目を終えても、雑巾にすれば掃除の際に役立ちます。いずれも捨てないですみますから、環境にやさしい取り組みです。

今はスマホのフリマアプリが広まったため、リユースへの意識はかなり高まっています。リユースを続けていけば、根本的にゴミが出ません。もう何も使用できなくなるまで使用し続けるのが、リユースの理想だといえるでしょう。

リサイクルとリユースの決定的な違いについて

リサイクルとリユースは似ていますが、実は決定的な違いがあります。どんな違いがあるのかをくわしく解説します。

リサイクルにはさまざまな問題がある

言葉としてはリユースよりもリサイクルのほうが有名なため、リサイクルを強く意識する人は多いのかもしれません。ですが環境のためには、リサイクルよりもリユースがまず先です。なぜならリサイクルはゴミの再生を指しますが、リユースはそもそもゴミを出さないからです。

広く浸透しているリサイクルですが、リサイクルにはさまざまな問題があります。たとえばコストがそうで、リサイクルするには相応の費用がかかります。リサイクルをするためには、その分余計にお金をかけなければいけないのです。リサイクルしてゴミが新たに形を変えるのは間違いなく良いことですが、そのためにはコストがかかります。

またリサイクルをするために工場を動かしてエネルギーを消費するなどの問題もありますし、リサイクルは決して万能ではありません。リサイクルは大事ですが問題も抱えています。

リサイクルとは違いリユースは捨てない

リサイクルとは違い、リユースは捨てないのが魅力です。ゴミ処理が問題になっているわけですから、そもそも捨てないことが大切です。その考え方に基づいているのがリユースのメリットで、リサイクルよりもまずはリユースを優先させるべきです。

「使わなくなった物は捨てる」と最初から決めつけずに「リユースできないか」と考えることが大切です。安易に「ゴミとして捨ててもリサイクルされるからOK」と考えずに「まずはリユースしてみよう」と意識を変えていかなければいけません。その理由は上記した通りで、リサイクルにはコストやエネルギーの問題がどうしてもつきまとうからです。

本当に誰も使えなくなってしまった物はさすがに再使用できませんから、ゴミとして廃棄するしかありません。ですがまだきれいだったり十分機能している物は、リユースできる可能性が高いですよね。それなら簡単にゴミにしないで、再使用できるかどうかをまず考えるべきです。

リサイクルの前にリユースを優先させたほうが、環境のためには良いです。ゴミとして捨てた後に有効利用するのがリサイクルで、そもそもゴミとして捨てないのがリユースです。リサイクルとリユースには、主にこのような違いがあります。リサイクルはもちろん大事ですが、その前にリユースできないかどうかを考えることが大切です。

よく似た言葉のリサイクルとリユースの違いについて、意味を中心に解説しました。ゴミはリサイクルすれば良いと考えやすいですが、それは少し違うとわかりましたよね。もちろんリサイクルは良いことですが、その前にまずゴミを出さないリユースについて考えなければいけません。リユースをすれば、そもそもゴミを出さないですみます。

リサイクルとリユースの違いをしっかりと理解し、ゴミ問題に取り組んでいきましょう。

タイトルとURLをコピーしました